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松本清張本

松本清張 本を紹介します。

松本清張本カテゴリー項目一覧


松本清張本のおすすめ!

松本清張傑作短篇コレクション〈上〉 (文春文庫)

松本清張傑作短篇コレクション〈上〉 (文春文庫)
松本清張傑作短篇コレクション〈上〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥700
release : 2004/11

ドラマのもやもやは解消されなかったけれど

先日放送された2時間ドラマ「地方紙を買う女」が面白かったものの、見逃した部分があったので原作の収められた本書を購入しました。ところが、ドラマはかなり脚色がほどこされており(原作では、地方紙に小説を連載する作家はあくまで謎解きをする探偵役)、原作を読んでも見そびれた箇所は謎のままでした・・・・・ ドラマをご覧になって本書購入を考えるかたもいらっしゃるかと思ったので、まだ読了していませんがレビューを書いた次第です。

かように当初の期待に応えてくれる本ではありませんでしたが、巨匠の260篇にも及ぶ短編の中から宮部みゆき氏が選んだアンソロジーですからつまらないはずがありません。ことに、宮部氏一押しの「一年半待て」などは、アイディア、構成、ぎゅっと締まった緊張感ある筆づかい、何とも言えない余韻、これぞ短編ミステリーという感じ。リアルタイムで読めたらどんなに興奮したことかと思います。「地方紙を買う女」もドラマを見てしまうと、呆気なさを感じるところがないでもなかったのですが、ドラマはそもそも清張氏の原作の斬新なアイディアがあってこそ。清張氏の作品は、映像等の仕事に携わるかたがたの挑戦心を刺激し、創造力をかき立て「もっともっと面白い作品にふくらませよう!!」と思わせる要素を多分に含んでいるのだなあと改めて感じました。

本書に収録されていなければ手にとることはなかったであろう清張氏のノンフィクションなど、未読分を読み進めるのが楽しみです。

松本清張 本を紹介します。


松本清張本 Pick Up!

昭和史発掘〈1〉 (文春文庫)
昭和史発掘〈1〉 (文春文庫)
文藝春秋
price : ¥870
release : 2005/03

昭和史の闇

人気推理小説家松本清張の書いた昭和史です。膨大な資料に基づいて書かれたと思われ、その考証には、説得力があり、とても興味深く面白く読めます。昭和の闇に光りを当てていると思います。陸軍機密費問題やそれに関わる石田検事の死や芥川龍之介の死が1巻には収められています。特に理軍機密費問題は、陸軍の裏金をあつかっつており、政治と金の問題でもあり、まさに、現在の政治でも通用するテーマだと思います。丁寧に書かれており、さすが松本清張の著作だと思いました。労作です。
砂の器〈上〉 (新潮文庫)
砂の器〈上〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥660
release : 1973/03

宿命という悲しみ

 この本の根底にあるのは、病気に対する偏見と誤解です。
この偏見と誤解は やっと最近になって大きな社会問題
として取り上げられています。

 幼いとき、父親が病気を患ってしまい、父と子は放浪
の旅に出ます。
 宿命とはなんでしょうか。人生は変えられないもので
しょうか。
 主人公の悲しみが伝わってくる すばらしい作品です。
 
砂の器〈下〉 (新潮文庫)
砂の器〈下〉 (新潮文庫)
新潮社
price : ¥700
release : 1973/03

良くも悪くも時代小説

かなり読みやすい文体。そしてわかりやすい設定とわかりやすい展開。
推理要素というよりコントのような立ち回りの捜査劇をひたすら追っていく疲れない文章。
イメージ程固くもないし事件の背景などを2時間ドラマのように回りくどくわかりやすく説明してるトコはさすが現代でもリメイクされる作品書く人だなと。

ただ良くも悪くも戦後10?20年程度の作品なんですね。正直あんまり面白いとは思えなかった。
例えば被害者の意味不明の行動(仏と呼ばれる人の行動には思えないんだが)や音波への認識の異常な弱さ、前衛志向の時代性やら所々理解不能な点があった。まーしょうがないんだけど。
映像版は実は見てなかったりするが小説版のいい点は淡々と、抑揚を徹底的に抑えた描写な事。

まー読みやすいけど特別書く事の無い作品って事です・・(笑
今の時代でこの人が作品書いたとしてもあんま面白くはならなそうかな。
張込み (新潮文庫―傑作短篇集)
張込み (新潮文庫―傑作短篇集)
新潮社
price : ¥660
release : 1965/12

傑作推理短篇

ある女性の人生の一断面を活写した「張込み」。余韻嫋々たる傑作です。刑事が一人で張込みをするはずがないとこの作品の「ミス」をあげつらう人がいますが(それはその通りなのだが)、これは僅かな瑕疵というものであって、張込みをする刑事はこの作品の場合一人でなければならない状況設定なのです。むしろ、その設定を生かして人生の断面を見事に描いた手腕を評価すべきです。
その他にも「顔」、「一年半待て」、「地方紙を買う女」、清張の初期作品としては珍しく読後感の明るい「投影」が収録されています。
昨今の水増しされた推理小説とは段違いの、中味の濃い作品集です。
なお、カバーが下品であるのには文句は言いたいところです。旧版の抽象画の方がよかったと思います。